形成外科
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形成外科の主な疾患
形成外科は生まれつき、または事故、けがなどで損傷、変形し、失われた体の表面・骨の異常を機能の改善だけでなく形も正常に近い状態にし、社会への復帰と社会生活の質(QOL)の向上を助ける医療です。
治療の対象として切り傷・擦り傷、やけど、手・足の先天異常、良性腫瘍、ケロイドなどがあげられます。
切り傷・擦り傷
切り傷や擦り傷などの浅い外傷は形成外科で対応します。状態によっては、縫合が必要になる場合もあります。なるべく早い段階で治療にいらしてください。形成外科では、その他の科目に比べ傷跡を目立たないように治療することが可能です。
やけど
I度からIII度まで治療を行います。
やけどの範囲が広い場合は、すぐに救急車を呼んでください。やけどの範囲がそれほど広くない場合は、水道水などで10分以上冷やし、ビニール袋に入れた氷水を当てながら、早めに当院へお越しください。
傷あと・ケロイド
形成外科での治療は機能性の改善だけでなく、見た目の面での改善も重要視しております。けがをしてから時間が経ってよくなったが傷あとが気になる、ケロイド状に変化してしまったなど、患部を自然で綺麗な状態に戻したいというお悩みをお持ちの方もお気軽にご相談ください。
眼瞼下垂
上まぶたが垂れ下がり、視界が制限された状態のことをいいます。そのため、無意識に顎をあげたり、眉毛をあげ、まぶたを開こうとします。見えずらくなった、まぶたを上げずらくなったなど、気になる症状があれば受診をお勧めします。
ほくろ
ほくろとは色素性母斑もしくは母斑細胞母斑の一種です。大きさや形、症状が出る場所などは人によってさまざまで、そばかす程の小さいものから、大きく膨れ上がったものまで実にさまざまです。
治療は、基本的には手術となります。
しこり・できもの
皮膚などが腫れて赤く膨れあがった状態のことを一般的に「おでき」と呼んでいますが、症状はさまざまで、ものによっては稀に悪性のものもあるため医療機関での検査が必要不可欠です。
比較的多いできものは粉瘤(ふんりゅう)とよばれる、垢が皮膚の中で溜まって袋になってしまったものです。基本的に痛みもなくすぐに害をなすものではありません。しかし自然に消えることはなく、場合によっては炎症を起こすこともあるため注意が必要です。
巻き爪
爪の先端の端が変形して内側に曲がり、皮膚に食い込んで痛みを生じさせる病気。爪の切り方、靴による負担、運動による負担などが原因として考えられます。保存的治療と外科的治療があります。保存的治療には、爪と皮膚の間に綿を詰める方法、ワイヤを使う矯正法などがあります。
皮膚潰瘍
皮膚に潰瘍ができる疾患のことです。原因によって症状はさまざまですが、皮膚が黒く変色し固くなるなどの症状が特徴的です。かゆみがあったり湿疹ができてしまうこともあります。早期の治療が大切になりますので皮膚に違和感を抱いたらすぐに医療機関での診察を受けてください。
床ずれ
床ずれは「褥瘡(じょくそう)」とも言い、長時間同じ体制でいることによって起こる疾患です。同一の箇所に圧力が長時間かかることで血行が悪くなり、最終的には皮下組織が壊死してしまいます。症状としては皮膚が剥がれてしまうなどがあり、最悪の場合、骨が見えるまでに至ることもあります。寝たきりの高齢者は特に注意が必要です。
わきが(腋臭症)
わきがはわきから匂いを発してしまう症状のことで腋臭症ともいいます。要因としては遺伝によるもので、わきがの人はにおいの原因になっているアポクリン汗腺と呼ばれる汗腺が生まれつき多い状態にあります。制汗剤で症状を軽くすることもできます。
多汗症
多汗症はエクリン汗腺の機能の異常や、生まれ持ってエクリン汗腺の量が多いことによって汗の量が尋常ではなくなってしまう疾患です。腋臭症の治療と同様に、制汗剤で症状を軽くしたり、ボトックス注射を行います。